ニュージーランド在住20年、更年期真っただ中のあどぼうずです。
白髪は増える、老眼で見えづらくなる、歯が悪くなるなどなど、悔しくなるくらい更年期のネタは尽きません。
今わたしは歯科矯正中です。50歳の時に歯科矯正を始めました。今回は、歯並びの悪いわたしが30年以上も拒んできた「歯科矯正」をなぜ50歳になって始めたかをお話したいと思います。
更年期世代で歯科矯正を検討中の方、大人矯正デビューしてみたい方、わたしの体験談を参考にしてみてください。
思春期の息子たちをさしおいて歯科矯正を始める
まず、歯科矯正を始めることに際して、思春期の息子達からは非難ごうごう。
俺たちより先に歯科矯正かよ。自分勝手だな。
50歳で歯科矯正かよ。恥ずかしいな、学校来んなよ。
歯科矯正って高いんだろ? あー、金もったいない。
歯並びの悪いわたしは、中学生のころから両親に歯科矯正をすすめられていました。30半ばで出会った歯並びのよい夫からもです。
ニュージーランドでは「歯並びが悪ければ、歯科矯正は必須」みたいな風潮があります。それにも逆らって、50歳になるまで拒んでいた歯科矯正を始めることになったお話しをします。
歯肉炎を発症!根管治療を中断したのが原因
40代の半ば頃から、根管治療をした歯のあたりの歯肉がはれてきました。くわえて、毎朝起きると口が臭いんです。ただでさえ母親とは距離を置きたい思春期の息子たちが、ますますわたしのそばに寄り付かなくなってしまいました。
歯医者に行くと「根管治療を中断してしまったのが原因」で歯肉炎になってしまったとのことでした。
「歯肉炎」とは、その名の通り歯肉に炎症を起こしている状態のこと。歯磨きの際に出血を起こしたり歯茎が赤紫色に変色したり、口臭の原因となったりします。
リステリン日本語サイト: https://www.listerine-jp.com/trouble/gum-disease/gingivitis
根管治療とは
「根管治療」というのは、深い虫歯、歯が割れてしまった時などに行う、歯根の治療です。ふつう根管治療は、1本の歯につき「3本の歯根」を同時に治療をします。
しかし、わたしの場合、日本へ短期帰国した時に、日本の歯科医院で応急的に「1本の歯根」しか治療してもらいませんでした。その後、ニュージーランドに帰ってきて、残りの2本の歯根は未治療のまま、放置していたのです。50歳近くになり、そこから歯肉炎を発症してしまったわけです。
インプラントじゃなくて歯科矯正はどう?
当初は、行きつけの歯医者との話で、歯肉炎を起こしてしまった歯は抜歯して、その場所にはインプラントをするという計画でした。
まあ、50歳過ぎて抜歯したら「インプラント」って常識でしょ。
しかし、抜歯を担当してくれた口腔外科医が、歯並びの悪いわたしに「歯科矯正はどうか」とすすめてくれたのです。50歳も過ぎた更年期真っただ中のわたしにです。
歯科矯正を始める前の歯並び
抜歯したのは「左上奥歯から2番目の歯」です。「親知らず」から数えると奥から3番目の歯です。わたしの上前歯はごちゃごちゃと重なっていました。
歯科矯正で、重なり合っている前歯を動かし、抜歯した部分の隙間を埋めたらどうか。
この口腔外科の先生の提案で、抜歯後の治療として歯科矯正も検討してみることになりました。
「50歳で歯科矯正ってどうよ!?②抜歯後の選択肢4つと歯科矯正を選んだわけ」に続きます。