ニュージーランド在住20年、更年期真っただ中のあどぼうずです。
今わたしは歯科矯正中です。50歳の時に歯科矯正を始めました。前回のお話「50歳で歯科矯正ってどうよ①!? 」の続きです。今回は、わたしが検討した抜歯後の治療法4つと、なぜ歯科矯正を選んだのかをお話します。
抜歯後の治療法は4つ
当初、抜歯後の隙間はインプラントを施すという計画でした。でも、抜歯をしてくれた口腔外科医の先生が歯科矯正をすすめてくれたおかげで、抜歯後の選択肢が増えました。
さて、わたしにとって、抜歯後の隙間を埋めるにはどの治療法がベストなのか。選択肢は4つありました。
- 放置
- ブリッジ
- インプラント
- 歯科矯正
選択肢①:放置
選択肢の1つは「放置」です。抜歯した場所をそのまま放って置くということです。
抜歯した歯は奥歯なので、大口を開けてもまったく目立ちません。わたしの場合、人生の半分以上は生きただろうし、お金もかからない「放置」という選択肢もありかなと思いました。
わたしと同じように根管治療に失敗して抜歯した友人がいます。40歳ををちょっとすぎた彼女は、抜歯後の隙間をそのまま放置してあるそうです。とくに不便はないと言っていました。
わたしの行きつけの歯医者に相談すると「放置はおすすめできない」とのことでした。理由は、いずれ抜歯した両隣の歯が弱くなったり、歯がずれてきてしまうという理由でした。
選択肢②:ブリッジ
選択肢の2つ目は「ブリッジ」です。
ブリッジとは、抜歯した部分に人工歯を入れ、その両隣の歯を土台にして支える歯科治療法のことです。
わたしの場合、抜歯した歯の両隣の歯が丈夫ではないため、「ブリッジ」はできないと言われました。
選択肢③:インプラント
選択肢の3つ目は「インプラント」です。当初は抜歯後にインプラントにする予定でした。
「インプラント」とは、抜歯した場所に人工歯を埋め込む治療法のことです。インプラントについては、「日本口腔インプラント学会」のサイトに詳しく説明されていますので、ご興味のある方はそちらをお読みください。
インプラントにかかる期間は
- 抜歯から治癒まで2~3ヵ月
- インプラント(人工の歯根)を顎の骨に埋め込んでから、なじむまで6ヵ月
- トータルで9ヵ月程かかる
個人差もありますが、以上がわたしが歯科医から説明を受けた期間です。
インプラントにかかる費用は
インプラント1本の値段は、ニュージーランドドルで2500ドルくらいと歯科医に言われました。 日本円で20万円弱(1ドル75円換算)です。日本でのインプラント治療の相場は1本30~50万円と言われています。
わたしが提示された2500ドルに含まれるものは、以下のとおりです。
- 抜歯代
- インプラント埋め込みの手術代
- 義歯1本の料金
- 義歯を取付け作業代
この他にレントゲン代、コンサル料などが別途かかります。最終的には1本のインプラントで3000~3500ドルくらい(25万円ほど)になるでしょう。ニュージーランドに住む友人は、すべて込みでインプラント2本で10,000ドル(75万円ほど)かかったといっていました。
選択肢④:歯科矯正
そして4つ目の選択肢が「歯科矯正」です。歯の表面に「ブラケット」と呼ばれる小さな金属を付け、そこにワイヤーを通して行う歯科矯正法です。
30年以上も両親から、夫から、友人からすすめられてきて、50歳になるまで拒み続けてきた治療法です。 拒み続けてきた「歯科治療」を50歳になって決めた理由をお話します。
歯科矯正を選んだ理由
抜歯後の治療の選択肢4つをご紹介しました。わたしの場合、「放置」と「ブリッジ」の2つの選択肢はなくなりました。
- 放置ー抜歯した両隣の歯が弱くなったり、ずれてくるのは嫌だな。
- ブリッジー両隣の歯が丈夫でないため、できない。選択肢から外す。
残りの選択肢は、「インプラント」と「歯科矯正」です。
歯科矯正のほうがお得感がある
よく考えると、歯科矯正のほうがお値段的に、お得な気がしました。
- インプラントー1本3500ドル(で、歯並びは悪いまま)
- 歯科矯正ー抜歯後の隙間を埋めて、歯並びもよくなって全部の歯で7500ドル
歯の健康第一
歯の健康のことも考えました。
40代の頃から、あごがカクカク鳴って、歯医者から「そろそろあごの神経痛が始まるよ」と言われていました。
歯科矯正で歯並びがよくなれば、かみ合わせも良くなり、神経痛の進行も遅くなるんじゃないかと思ったのも理由のひとつです。
7500ドルは決して安い治療費ではありません。2年半の分割払いで月々300ドルずつ払っています。
以上、抜歯後の治療法4つと、わたしが50歳にして歯科矯正を選んだ理由をお話しました。次回「50歳で歯科矯正ってどうよ!?③」では、歯科矯正についてよくある質問についてお話していきます。