こんにちは、あどぽうず(oyatsu_time_nz)です。
みなさん、ニュージーランドにワーホリで行くなら「やっぱり一度くらいは憧れのファームステイを体験してみたいなー」と思われるのではないでしょうか。インターネットで「ニュージーランド、ファームステイ、ワーホリ」などと検索すると、
- ニュージーランドでファームステイ
- ワーホリに人気のファームステイ!
- ニュージーランドでリアル牧場経験!
などなど、ワクワクする内容があふれていますね。
このブログでは、ニュージーランドにワーホリに来たみなさんが、ファームステイで成功できるように、今回はホストファミリー側の視線でアドバイスをしてみたいと思います。
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わが家はファームステイのホストなんです
実はですね、わが家はファームステイのホストファミリーだったんです。現在は募集していませんが、不定期ながら5年くらい前までは、ファームジョブの求人をかけてきました。
わが家のファームステイのスタイルは、お金をいただいてファーム体験を提供するというより、どちらかというとWWOOF(ウーフ)系です。ファームの仕事を手伝ってもらう代わりに、衣食住を提供するというスタイルですね。
専業ファームなので、ワーホリできてくれたみなさんには、本格的なファームの仕事をがっつりとしてきてもらいました。
これから書く以下の10のアドバイスは、ニュージーランドで憧れのファームステイしたいワーホリの人たちの夢をぶち壊す、ホスト側からの辛口アドバイスになってしまうかもしれません…
①控え目よりずうずうしい方がいい
上でお話ししたように、わが家では本当に忙しいときだけファームジョブの求人をかけています。なので、日本人的な感覚で、
- 人のうちの冷蔵庫勝手に開けたら悪いよな…
- コーヒー飲みたいけど、勝手に作ったらいけないよな…
などと、遠慮されると、くっそ忙し時期に、こちらの仕事が増えてしまいます。
- 冷蔵庫勝手に開けて、食べて飲んでください!
- 自分でお湯沸かして、コーヒーいれて飲んでください!
日本人の美徳「控え目さ」より、ガシガシ自分で動いてくれたほうが、多忙期のファームのホストとしては、ありがたいのです。
余裕があったら、「ホストさんの分も作りましょうか」とか言ってくれたら嬉しい!
②分からなければなんでも聞く
ファームステイでは自主的に動いてくれたほうが、ホストファミリー側としてはありがたいと言いましたが、疑問に思ったことはホストファミリーになんでも聞いてください。
こんな小さなつまらないこと聞いていいのかな?なんて思わないでください。分からないことは、ガシガシ聞きましょう。疑問を残したまま間違ったことをして、後でやり直しとか、ホストに迷惑をかけるよりは、分からいことは聞いてもらったほうが、ホストとしてはありがたいです。
冷蔵庫を勝手に開けて食べていいよと言いましたが、まず食べていいかホストに聞いてくださいね。ホスト側も「これはいいよ、これは食べないで」って言ってくれるはずです。
「トイレットペーパーの残り、あとひとつなんですけど…」なんて言うのも、じゃんじゃん言ってね。
③英語力はできるだけ日本で高めてこよう
ニュージーランドでのファームステイに限ったことではありませんが、英語圏でワーホリをするなら、英語力は日本にいるうちに、できるだけ高めてきましょう。
ニュージーランドという英語圏に来るのですから、もちろん、来てからでもみなさんの英語力は向上するでしょう。
でも、ファームステイをしながら仕事をする場合は、ホストが英語で、みなさんに仕事の指示を出すことになります。ワーホリでニュージーランドにきているみなさんが、ファームジョブに応募するときのライバルは、世界各国からきているワーホリの人たちです。イングランド人など英語圏からの人たちも多いです。
ファームステイのホスト側からしてみれば、簡単に英語でコミュニケーションが取れるワーカー(ネイティブ英語ユーザー)のほうが、 ファームジョブの指示を出すときに気をつかわずに楽なのです。
打倒!ネイティブ英語ユーザー!
④英語力もだけどコミュ力も大事
上の③のアドバイスとちょっと矛盾しますが、コミュ力もとっても大事です。ときには英語力不足をカバーできます。
いままでファームステイにきてくれた日本人のワーホリの人の中で、英語力は低いけどコミュ力がとっても高いワーカーの人がいました。話す英語は、センテンスというより、単語並べただけ。
「Good!」とか、「Take picture?」とか、「Wow!!」とかだけで、ニュージーランド人の夫とコミュニケーションをとっていました。そんなのでも、充分夫には理解できたようで、楽しそうに会話してました。
一方、ファームの仕事と食事のとき以外は、自分の部屋に閉じこもってしまうワーカーの人もいました。ファーム仕事はきちんとしてくれて、日本人のわたしにも礼儀正しく、いえの中のお手伝いもしっかりしてくれた人でした。
ただ、ファームでの上司である夫とは、「Hello」くらいしかあいさつを交わさず、夫もコミュニケーションが取れないと言っていました。せっかくニュージーランドにワーホリで来てファームステイしているのに、本場のファーマーとコミュニケーションをとらないのは、もったいないじゃありませんか。
ていく あ ぴくちゃー ぷりーず!
⑤時間厳守
これはもう、ニュージーランドとか、ファームステイとか、英語圏とか関係ありません。「時間厳守!」は、どこに行っても大事なマナーです。
ファームステイで働くというのは、上司がファーマーになるわけです。そのファーマーが「明日は、朝の●●時に家を出る」といったら、朝は言われた時間までに用意をしておいてください。ファームでは、特に朝の時間厳守は大事です。
今までにいろいろなワーホリの人に来てもらいましたが、
- ①朝の支度をし終わり、ファーマーが仕事に行くのを待っているワーカー
- ②ファーマーが「行くよっ」って言ったら、「あいよっ」ってすぐ仕事に出られるワーカー
- ③ファーマーを待たせるワーカー
と3タイプのワーカーがいました。
みなさん、ニュージーランドでファームステイするなら、ぜひ①か②タイプのファームワーカーになってくださいね。
ファーマーは、たいてい朝型人間!
ファームで時間厳守するためのアドバイス
ここで、ファームで働くときに時間を守るためのアドバイスをしておきますね。それはですね、「ファーム服を着る時間も考えておきましょう」ってことです。
ファームで働くときは、普段着の他に、
- オーバーオールを着たり、
- 長靴の中に靴下やズボンのすそを入れたり、
- 冬は手袋したり、
- スカーフしたり、
- 長靴はいたり、
いろいろ準備があるんです。これらの準備にけっこう時間がかかるものなのです。ファーム用の作業着を着る時間も、考慮して朝の準備をしておきましょう。
⑥食べ物の好き嫌いがない
ニュージーランドでファームステイをするには、できれば食べ物の好き嫌いが少ないほうがいいです。ファームの仕事は肉体労働です。毎日しっかり食べないと体が持ちません。
ファームステイをするときは、たいていホストファミリーが食事を作ってくれます。「これも嫌い!あれも嫌い!」といってホストから出された食事を食べないと、フラフラになって仕事になりません。
だからといって「自分で好きなもの買いに行くからいいや!」というわけにはいきません。ワーホリのみなさんがいるのは、ファームです。スーパーのある町からは、数10キロ離れているでしょう。簡単に買い出しなんて行けないはずです。おまけに、ファーム仕事でクタクタになっていて、食料買い出しに行く気分じゃないでしょう。
ニュージーランドのホストファミリーが出してくれる食事は、みなさんが食べ慣れていないものかもしれません。でも、ファームステイするためには、できるだけ好き嫌いはないほうがいいです。
ファーム仕事は、体力第一!しっかり食べよう!
⑦フットワークを軽くして田舎にも行く
これは、ファームステイ先やファームジョブを探しているワーホリの人へのアドバイスになります。
ニュージーランドにワーホリに来たみなさん、ニュージーランドはオークランドとクライストチャーチだけだと思っていませんか。
このふたつの都市の近くにあるファームジョブの求人だけ探していても、なかなかファームステイ先やファーム仕事はみつからないでしょう。だって、多くのファームって田舎にあるんですよ。
ニュージーランドでファーム体験をしたいなら、オークランドとクライストチャーチだけじゃなく、軽いフットワークで、いろいろな地方都市にも行ってみてください。
ファーム仕事がしたいなら、大都市を離れてみよう!
⑧コネを使いまくる
これも、ニュージーランドでファームステイ先やファームジョブの探し方のアドバイスになります。
ニュージーランドで、ファームステイをしたりファームの仕事をしたいなら、求人広告ばかり見ているだけでなく、知っているコネをできるだけ使いましょう。
コネを使いまくろう!コネを見つけよう!
知り合いが以前働いていたファームを紹介してもらう
わが家も、うちで以前働いてくれたワーカーの人から、たまに連絡をもらいます。「ワーホリで知りあった子が、ファーム仕事探しているんですけど…」とかですね。
今働いているファームのホストに次のファームを紹介してもらう
本当にファーム仕事ができるワーホリの人には、今働いているファームのホストが、別のファームステイ先を紹介してくれる場合もあります。
わが家でも、ファームの仕事をよく手伝ってくれたワーホリの人に、知り合いのファームを紹介したことがあります。
ワーホリに来る前にSNSでコネを作り始める
ワーホリに来る前に、ニュージーランドからSNSを発信している人をフォローしたり、ダイレクトメッセージを送ってコネを作ってみるのもありかなと思います。
実際に会ったことがない人だし、SNSのプロフィールだけでどれだけ信用していいのか分からない、リスキーな方法かもしれませんが…これは、自己責任でお願いしますね。
⑨努力に勝る運やタイミングもある
一所懸命、ネットで求人を探したり、どんな辺鄙な田舎にも行くぞっていう意気込みもあって、SNSに時間を費やしてフォローしまくり、ダイレクトメッセージを送りまくっても、ファームジョブが見つからないこともあるでしょう。
残念ながら、ファームステイ先を探すには、努力に勝る運とかタイミングもあるのです。わが家の採用実績が、その証拠です。
わが家でも、過去に何回かファームステイでの求人広告を出したことがあります。電話面接で、ファーム経験のないワーホリの人を採用して、がっつり本格的な専業ファームの仕事を手伝ってもらったことがあります。
反対に、日本でファームの仕事の経験があるワーホリの人から連絡をもらっても、その時期に人手が必要ないときは、お断りしました。
ファームの仕事をしたいなら、もちろんファーム経験があったほうがいいのですが、運とかタイミングで、ファーム仕事未経験のワーホリの人でも、ファームステイ先やファームの仕事が見つかる場合もあるのです。
人生そんなもんさ…
⑩ファームステイに’我慢できなかったら逃げ出そう
ワーホリのみなさんの、実力と運とタイミングでファームステイ先や仕事が見つかりました。でも、もしファームステイ、具体的にはホストファミリーとの人間関係に我慢できなくなったら、逃げ出しましょう。
せっかく、みなさんが日本でワーホリの費用を貯め、一大決心で日本での仕事を辞めてまで選んだ、一生に一度のニュージーランドのワーキングホリデーです。
せっかく来たニュージーランドで嫌なこと、我慢できないことに、時間を費やしている時間はもったいないです。精神的にもよろしくありません。ある程度様子を見て、それでもホストとの人間関係が耐えきれなくなったら、スパッとやめて次のファームステイ先を探したほうが、いいでしょう。
ワーホリで、嫌なことに時間を費やすのは、もったいない!
以上、ファームステイのホスト目線でお話してきました。ニュージーランドにワーホリに来た人たちに、参考にしていただくと嬉しいです。
みなさんに、よいファームステイ先やファームジョブが見つかりますように。