えーかげん英語を駆使しながらニュージーランドで暮らしている、あどぽうず(oyatsu_time_nz)です。インスタグラムでは、ニュージーランドのおやつをアップしています。
先日、隣に住む義母が、夫の昔の通信簿を持ってきてくれました。いえの整理でもしてたんでしょうね。夫が小学生、高校生のときの手書きで書かれた通信簿です。
英語を勉強しているみなさん、最近手書きの英語を読んだことありますか。それも、綴り書きの英語です。わたしは中学生のときに、英語の授業の時間に綴り書きの練習をした記憶があります。でも、最近では、英語を含め文章はタイプされたものを読むことが多いですよね。
そんなわけで、今回は綴り書きで書かれた英語の通信簿の先生からのコメントを一緒に解読していきましょう。
数学が苦手な夫の14点の秘密がここに
ニュージーランド人の夫は、15歳で高校をやめたんです。そしてつねづね、わたしや高校生の息子に、自分が数学が苦手なことを家族に、公言していました。
おれは、数学が苦手だったんだ…試験でも、14点しか取れなかったんだぜ…
上の写真は、夫が高校1年生のときに受けたニュージーランドの全国統一試験の結果表です。
日本の高校1年生にあたる学年を、ニュージーランドではYear11(当時はForm5)といいます。 夫が高校生のとき、 ニュージーランドのYear11(高校1年生)の生徒は、学年末にSchool Certificate Examinationという全国統一試験を受けていました。
*2019年現在、School Certificate ExaminationはNCEA Level Oneという試験になっています。
ホントだ!数学14点だよ!もちろん100点満点の試験ですよ。自分で言っていたように、思いっきり数学が苦手だったんですね。
- 農業43点
- 英語25点
- 理科25点
- 材木加工技術25点
- 数学14点
すべての科目が低得点で、その中でも数学が最低…
通信簿の先生からのコメント【小学校編①】
当時は、PCもない時代だったので、学校の先生の通信簿つけは、すべて手書き、コメントも手書きでした。おまけに、英語で綴り書きです。ニュージーランドの先生、達筆すぎて読むのが大変です。
以下の手書き英語のコメントは、夫が小学校2年生ころにもらった通信簿です。みなさんは、解読できますか。
As 夫の名前 has not reached a standard of work which would permit progress at S.1 level, he will continute to work at his own level with P.4.
I’d like t discuss this with you.
本当は、S.1っていうレベル(教科は英語)に達してないといけないけど、達してないからP.4っていう自分のレベルで、がんばってちょうだいね。保護者の方、このことについてちょっと話し合いたいんですけど。
通信簿の先生からのコメント【小学校編②】
こちらも、小学2年生のころの通信簿のコメントです。体育と文化活動についての先生からの所見です。
みなさん、いかがですか。解読できましたか。「interest」も読めましたか。短文とはいえ、達筆すぎて、潰れた手書き英語で読みづらいですね。
【PHYSICAL & CULTURAL】Especially enjoys outdoor physical activiteis. Also takes a good interest in projects.
外遊びを楽しんでいます。文化活動にも興味を示していていいですね。
夫は、遊び系のアクティビティは好きだったようです。
通信簿の先生からのコメント【小学校編③】
これは、小学校5年生のころの夫の通信簿です。
- Langage Oral – Very quiet. (とっても静か)
- Language Written – Satisfactory.(満足)
- Reading – Good work.(グッドワーク)
- Spelling – Steady progress.(着実に進歩してます)
- Handwriting – Not always consistent.(一貫性がないときがある)
- Mathematics – Very easily confused.(簡単に混乱してしまう)
それにしても、当時の先生の英語のコメントって、短いですね。
どちらにせよ、わが夫は英語も数学も苦手だったようです…
夫の成績【高校編】
こちらは、夫が高校低学年のころの通信簿です。ニュージーランドの高校は5年制なので、日本でいう中学校2年生のころの通信簿です。
- English(英語)
- Mathematics(数学)
- Social Studies(社会)
- General Science(理科)
ニュージーランドの高校の低学年では、上の4科目はだいたい必修科目となっています。
- Art(美術)
- Woodwork(材木加工技術)
- Agriculture(農業)
この3科目は、夫が当時取っていた選択科目になります。
横列の項目は、
- No. Palced(クラスの人数)
- Med.or Av.(中央値または平均値)
- %(100点満点でなんパーセントか)
- Place(クラス内順位)
英語31人中30番、数学30人中29番、2科目ともクラスでビリ2だったということですね…
通信簿の先生からのコメント【高校編①】
そして、こちらが通信簿に書かれた先生からのコメントです。
夫の名前 has worked extremely well all year. He does not find the work easy, but always tries hard.
class place = 28th(32人中)
年間通して一生懸命勉強してました。勉強は難しかったけど、いつもがんばってたね。
こんな成績をとった夫に、なーんて、いいコメントを書いてくれた先生なんでしょう。おまけに、手書き英語も比較的読みやすいですしね。
通信簿の先生からのコメント【高校編②】
こちらは、高校1年生のときの通信簿の先生からの英語のコメントです。
冒頭でお話したように、ニュージーランドでは高校1年生の学年末に、全国統一試験があります。ですから、高校の先生も生徒たちにもっと頑張るように、通信簿へのコメントも辛口になっていきます。
【English】He has unused ability.
力を出し切っていない!
【General Agriculture】Will need to work really hard to raise standard of examination results.
試験でもっといい点取るために、ホント真剣に勉強しなきゃダメだよ!
【Maths】Hard work is needed to improve these results.
この成績(28人中28番)をどうにかするには、もっと勉強しなきゃ
先生も手書き英語が面倒くさくなったんでしょうか、「Mathematics」って書かないで、もう「Maths」だけです。
極めつけは校長先生からのコメント【高校編③】
そして、画像は載せませんでしたが、極めつけは校長先生からのコメントです。
These are not impressive marks!!!
「impressive」っていう英語が「すごい!」とか「素晴らしい!」っていう意味なので、否定形だと、「ダメじゃーん」みたいな意味でしょうか。
こんな成績じゃダメじゃーん
と、夫の通信簿に校長先生からの辛辣なコメントが書かれていました…
以上、60,70年代にニュージーランド人の夫がもらった通信簿のコメントをご紹介しました。
15歳でさっさと高校を辞めてしまった夫も、いまでは自営業をいとなみ、一家の大黒柱です。夫の今の仕事には、学校の成績はあまり関係ありませんでしたね。