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ニュージーランドついにコロナ撲滅!コロナ患者がゼロに!でもまだコロナ対策が終わったわけじゃない

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2020年6月8日、ついにニュージーランドはコロナ患者がゼロになりました。最後のコロナ患者の方が回復したのです。ニュージーランドに最初のコロナ症例が出てから、わずか102日目のことです。

先日『コロナ撲滅間近のニュージーランド!日常生活近し!アーダーン首相の黄金ルール10』を書いたばかりです。そしてニュージーランドはコロナ撲滅に成功し、翌日6月9日から国民は、世界に先駆け日常生活に戻ることになりました。

ニュージーランドの非常事態宣言レベル2

ニュージーランドでは、コロナ対策として4レベルの非常事態宣言がアーダーン首相から発表されました。

そのうちレベル2というのは、

  • ソーシャルディスタンスを取る
  • 店側は顧客の入退店の記録をつける
  • 100人より多い集会禁止
  • 手洗いや消毒

この4点が非常事態宣言の主なポイントでした。それ以外は、ニュージーランド国民はほぼ日常通りの生活が送れるようになっていました。このレベル2は、5月14日から6月8日まで26日間続きました。

レベル2のときのコロナ症例

非常事態宣言のレベル2というのが、かなり日常生活に近いということがお分かりになると思います。科学的根拠に基づき、数字を追っていくというのがニュージーランドのコロナ対策のスタイルです。

なので、やみくもにレベル3からレベル2に下げたわけではありません。数字を挙げてみます。

レベル2の初日(2020年5月14日)

  • コロナ回復者94%
  • 入院患者2人
  • ICU患者なし
  • 3日間連続で新規コロナ症例なし

レベル2の10日目(2020年5月23日)

この日以降、レベル2が解除された6月8日まで、17日連続で新規コロナ症例が出ていない

レベル2の16日目(2020年5月29日)

  • コロナ罹患者が1人だけとなる
  • 入院患者なし

これだけ、数字が揃っているのにもかかわらず、慎重なアーダーン首相、ニュージーランド厚生省はさらに10日後の6月8日に非常事態宣言をレベル1に下げたのです。

今までのニュージーランドの非常事態宣言の発表スタイル

今までのアーダーン首相の非常事態宣言のレベル下げの発表のスタイルは、

  1. 月曜日に発表
  2. 48時間の準備期間を国民に与え、水曜日から施行

となっていました。

なので、今回の非常事態宣言レベル1の施行も、メディア、国民とも発表日から2日後の水曜日からだと思っていたのです。

非常事態宣言レベル1決定と最後のコロナ患者の回復が偶然にも同日だった

アーダーン首相は、以前から2020年6月8日月曜日にニュージーランドの非常事態宣言のレベル下げを示唆していました。

そして、レベル1へ下げる発表日と、ニュージーランドの最後のコロナ患者が回復した日が、偶然にも同日だったのです。

ニュージーランドにコロナ患者がいなくなったのに、レベル2をさらに2日続けている必要はありません。発表日2020年6月8日月曜日と同日に、非常事態宣言レベル1が施行されることになったのです。

ニュージーランド国民はすでにレベル2ムードだった

ようやく、レベル1へと下がったニュージーランドですが、国民はレベル2のうちから、すでに日常生活モードに入っていました。

  • 本来ならソーシャルディスタンスを取らなければいけないところ、お店などに行くと高校生が5,6人でくっつきながら歩いていた。
  • お店では、顧客の入退店の記録を付けなければいけなかったのが、お客の中には「まだ記録付けるの?」と嫌な顔をする人もいた。
  • ニュージーランド国民はもっぱら「もうコロナ撲滅したよね、もう大丈夫だよね」という会話をしていた。

わたしもニュージーランドでコロナが発生した当初は、毎日のように他の国のコロナ状況をチェックし、毎日厚生省の記者会見を見ていました。しかし、新規コロナの症例が連日出なくなると、ニュースも記者会見もあまりチェックしなくなりました。まだコロナと闘っている多くに国があるのにとても不謹慎なことなのですが。

ニュージーランドのコロナ対策は終わったわけではない

石橋をたたいて、たたいて、たたいて大丈夫だったら渡るという慎重派のニュージーランドのコロナ対策は終わったわけではありません

海外帰国者全員にコロナ検査を義務付け

海外から帰国してくるニュージーランド国民と移住者全員に、コロナ検査を義務付けました。

海外帰国者全員14日間の隔離または自己待機

海外帰国者全員に14日間の隔離または自己待機を義務付けています。

厳しい国境管理は継続

コロナフリーになったニュージーランドの国民を守るため、まだまだ厳しい国境管理が続けられます。

また国内でコロナが発生するのはほぼ確実

コロナ症例がゼロになったものの、決して楽観視はしないアーダーン首相や厚生省は、再度ニュージーランドにコロナが発生するとほぼ確信しています。海外からの帰国者がそれにあたるかと思います。

アーダーン首相の黄金ルール10

再度コロナ症例が発生する可能性を見越して、アーダーン首相はレベル1の黄金ルール10をすでに国民に発表しています。ご興味のある方は、こちらからどうぞ。「コロナ撲滅間近のニュージーランド!日常生活近し!アーダーン首相の黄金ルール10」

ニュージーランドは、世界より一足先に国内のコロナを撲滅し、早々と経済回復に向かっています。しかし、それと同時にコロナ再発生を確信して、まだまだコロナに対して強い警戒を持って取り組んでいるのです。

世界のコロナウイルスが、一日でも早く終息しますように。