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コロナ撲滅間近のニュージーランド!日常生活近し!アーダーン首相の黄金ルール10

コロナ撲滅間近のニュージーランド!日常生活近し!アーダーン首相の黄金ルール10

このブログを書いている2020年6月7日の時点で、私の住んでいるニュージーランドは15日間連続でコロナの新感染者が出ていない。罹患者は1人のみ。亡くなった22人の方たち以外、他のコロナ患者は全員回復している。

ニュージーランドは世界に先駆け、コロナ撲滅の日が近い。ニュージーランドに日常が戻ってくる日はもうすぐだ。明日の閣議で決定される予定だ。

ただし、日常生活に戻るにあたり、ニュージーランドのアーダーン首相が黄金ルール10を発表した。今回はニュージーランド国民が日常生活に戻っていくにあたり、なにをしていかなければいけないのか、10つのルールを紹介する。

アーダーン首相の黄金ルール①:具合が悪ければ家にいる

具合が悪ければ、仕事や学校に行かない。友達と飲みに行くなどはもってのほか。家で療養すること。

補足すると、ニュージーランド国民はコロナ発生以前から、比較的かんたんに学校や仕事を休む。ちょっと頭が痛いとか、ちょっと週末疲れたから月曜日学校に行かないとか、よくあることだ。

これは私が日本人だからそう思うのかもしれない。日本で働いていたときは、具合が悪くても会社に行って、さらに体調がひどくなって早退というパターンが多かった。

具合が悪ければ家にいるという黄金ルール①は、問題なくニュージーランド国民に浸透しているはずだ。

アーダーン首相の黄金ルール②:風邪やインフルエンザの兆候があったら医者に連絡

風邪やインフルエンザの兆候があったら、医者に連絡しコロナ検査をしてもらう。

ニュージーランドはこれから冬に向かう。コロナ発生当初からニュージーランドの厚生省は、冬のインフルエンザ、風邪を懸念していた。例年より早く、大量にインフルエンザのワクチンを用意していたのだ。コロナに感染するとリスクが高くなる、高齢者、妊婦、免疫不全者には早急に無料でインフルエンザのワクチンを提供した。

コロナをほぼ撲滅しつつあるニュージーランドだが、コロナの症状と似ている風邪やインフルエンザへの警戒は怠らない。

アーダーン首相の黄金ルール③:手洗い手洗い手洗い

手洗い、手洗い、そして手洗い。とにかく手を洗おうというのが黄金ルールの3つ目だ。手洗いは、コロナ対策のひとつとして導入され、ニュージーランド人には新しい習慣だ。

基本的にニュージーランド人は日常的にあまり手を洗わない。幼稚園、小学校低学年では、先生がうるさく手洗いを教えるが、子供が成長するにつれ手を洗う習慣がなくなってくる。

うちにいる高校生の息子もトイレで手を洗っているのかいないのか。ときどき、息子がトイレに入っている音が聞こえてしまうときがあるが、終わったあと、手を洗う音がしない。「手を洗えー」と高校生の息子を叱っている自分が情けない。

とにかく、手洗いはあまりニュージーランド国民に馴染みのない習慣なのだ。

アーダーン首相の黄金ルール④-1:くしゃみや咳はひじの内側で

くしゃみ、咳はひじの内側ですること。これは欧米諸国にある習慣だ。つばが飛んでしまうくしゃみや咳は、ひじの内側でするというのはニュージーランド国民にも定着している。

以前わたしが手のひら側でくしゃみをしたとき、小学生だった息子にひじの内側でしなきゃいけないんだよと教わった。お国が違えば習慣も違うっていうわけだ。

黄金ルールの4つ目は、すでにニュージーランドに根付いている習慣なのでOkだ。

アーダーン首相の黄金ルール④-2:人と共同で使ったものはひんぱんに消毒する

アーダーン首相の黄金ルールの4つ目には2つのことが言われていた。もうひとつは、人と共同で使ったものはひんぱんに消毒するということだ。

具体的にいうと、

  • 台所の表面
  • 他人と共有して使ったペン
  • 店のドア

などをひんぱんに消毒するということだ。

コロナ発生当初から、ニュージーランドでは物の表面に付くコロナウイルスにも注目をしており、厚生省は国民にも注意を促していた。

ロックダウンが開けたあと、4ヵ月ぶりに美容院に行ったらコロナに関するアンケート用紙への記入を求められた。そのとき美容院のスタッフに聞かれたのが「自分のペン持ってますか」。持ってなかったら消毒したペンを貸してくれるとも言われた。

日本でもそうだろうが、お店、スーパーなどの店頭には、手洗いの消毒ジェルが置かれている。手洗いの習慣のないニュージーランドでも、店に入る前には消毒ジェルで手洗いする国民を多く見かけるようになった。

アーダーン首相の黄金ルール⑤:自己隔離を求められたら応じる

医療機関従事者に、自己隔離を求められたら、すぐに応じなけらばならない

ニュージーランドはコロナ撲滅95%成功とイギリスのジャーナリストが言っていた。しかし、科学的事実に基づき現実的な対応をするニュージーランド政府、厚生省は、また新しいコロナ患者が出ることも予想している。例えば、海外からの帰国者たちだ。

そのため、たとえ最後ひとりの罹患者が回復し、ニュージーランドのコロナ感染者がゼロになっても、必要とあれば、医療機関従事者は、国民に自己隔離を命じる用意ができている。

アーダーン首相の黄金ルール⑥:基礎疾患がある人は医者に相談

基礎疾患がある人は、医者に相談をする。これは、ニュージーランドにコロナウイルスが蔓延していた時期でも、厚生省局長のDr.Bloomfeildが重ねがさね、会見で国民に訴えてきたことだ。

コロナ対策のひとつとしてニュージーランドは、とにかく「検査、検査、検査」を奨励してきていた。

  • ちょっと喉が痛い
  • 鼻水が出る
  • 微熱がある
  • 風邪っぽい

など、少しで身体に不調が出れば、医者に連絡してコロナ検査を受けるように国民は言われ続けてきた。

コロナに関する医療ケアが前面に押し出されているニュージーランドだが、先に述べたとおり、コロナの症状がない基礎疾患者も、気兼ねなく医者に連絡を取ってくれとも言われ続けてきているのだ。

アーダーン首相の黄金ルール⑦:自分の行動記録をつける

自分の行動記録をつけること。ニュージーランド国民は毎日どこへ行ったか、誰と会ったかなど行動日記をつけるようにとのこと。

ご存知の方もいるかと思うが、ニュージーランドはコロナ対策としての非常事態宣言に4つのレベルを設けている。レベル2では、ビジネス事業者側が顧客の入店記録を付けるように義務付けられている。

顧客の入店記録を付けなければいけない場合(非常事態宣言レベル2)
  • 店内で2mのソーシャルディスタンスのとれない場合
  • 顧客と接触しないとできないビジネス(美容院、マッサージなど)

それが、非常事態宣言がレベル1に下げられた場合、ビジネス事業者側は顧客の入店記録の義務がなくなる。それに代わり、ニュージーランド国民が自分の行動把握に義務を持つということになる。

アーダーン首相の黄金ルール⑧:ビジネス事業者のQRコード取得

上記で、ビジネス事業者側は顧客の入店記録の義務がなくなるといったが、ニュージーランド政府はビジネス事業者側にQRコード取得を促している

ビジネス事業者のQRコードとはなにか。詳しく説明していこう。

入店記録アプリ(NZ COVID Tracer)

5月20日、ニュージーランド厚生省は入店記録アプリの配信を開始した。仕組みは、

ニュージーランド国民が、入店記録アプリ(NZ COVID Tracer)をスマホにダウンロード

ビジネス事業者は、独自のQRコードを厚生省から発行してもらう
QRコードのポスターを店頭に貼り、顧客がスキャン
このアプリを使った国民が、何時にどこの店にいたのかが記録される

アプリのダウンロードもQRコード取得も強制ではない。しかし、

  • すでに50万人以上の国民がアプリをダウンロード(国民の10%!)
  • QRコード取得ビジネス事業者10,000件以上

となっている。

アーダーン首相の黄金ルール⑨:警戒を怠らない

コロナに対する警戒を怠らない。コロナ患者がゼロになって、日常に戻っても気を抜くなとということだ。前述のとおり、ニュージーランドの最後の罹患者が回復し、今回コロナを撲滅できたとしても、またニュージーランドでコロナウイルスが発生するかもしれないからだ。

アーダーン首相の黄金ルール⑩:Be Kind

アーダーン首相の最後の黄金ルールは、”Be Kind”(人に優しくね)だ。会見では補足として、自分にも優しくしてねとも言っていた。世界中を巻き込むコロナウイルスで、人々がショックを受けていないわけがない。アーダーン首相が口癖のように言っている”Be Kind”には、他人だけではなく自分のことも大切にねという思いが込められている。

いかがでしたか。ニュージーランドの非常事態宣言がレベル1に下がり、ほぼ日常を取りもどしたときに、国民が心に留めておかなければならない「アーダーン首相の黄金ルール10」を紹介しました。

世界中のコロナウイルスが、一日も早く終息しますように。