ニュージーランド在住20年のあどぼうずです。
ニュージーランドに初めて来たとき、わたしはホームステイをしていました。わたしのホストファミリーはとてもいい人で、1年間の滞在中とくに問題はありませんでした。
当時、同じ地域に日本人のA子さんが、別の家庭でホームステイをしていました。でも、彼女のホストファミリーは、超どケチだったのです。
A子さんはインターンシップで1年間ホームステイ
A子さんは20代半ばの女性です。インターンシップ生として1年間の契約で、ニュージーランドの小学校のアシスタントとして派遣されてきました。
A子さんのホームステイ先
A子さんホームステイ先は、派遣先に学校が募集して見つけてくれました。家族構成は、お父さん、お母さん、小中学生の子供が3人でした。夫婦で自営業をしており、ホームステイ受け入れ家庭としてA子さんの他に2人の社会人が滞在していました。
A子さんのホストファミリーのケチっぷり
A子さんから聞いた、ホストファミリーのケチっぷりを紹介していきます。
夕食はパンとご飯どっちがいい?
ある日、A子さんはホストマザーから、「夕食は、パンとご飯どっちがいい」と聞かれました。A子さんは「パン」と答えました。夕食はカレーかななどと思っていました。ところが、夕食はコッペパンが2個だけでした。他の食べ物はいっさい出してもらえませんでした。
A子さんが初めてわたしに話してくれた、ホストファミリーのケチっぷりでした。
自分たちの子供にもケチな食事
ホームステイをしているA子さんたちにだけでなく、自分たちの子供に対してもケチで、パンだけとか貧相な食事を与えていました。
子供の就寝後、ステーキやワインでフルコースディナー
ケチと思えたホストファミリーですが、自分たちの食事は豪勢でした。A子さんたちや子供に夕食を与え、子供たちが就寝したあとが、そのホストファミリー夫婦の夕食の時間です。自分たちはワインを飲み、ステーキと野菜のフルコースディナーを食べている日もありました。
わたしのホームステイ先では、ホストファミリーと同じ食事をしていたので、それを聞いたときは信じられませんでした。
食料置き場に鍵をかける
貧相な食事しか与えてもらえない子供たちは、いつもおなかを空かしています。食料置き場のお菓子などをいつも狙っているわけです。それを防ぐために、ホストファミリー夫婦は、食料置き場のドアに鍵をかけていました。
これまた、驚きのケチっぷりです。成長期の子供に十分に食事を与えないくていいのでしょうか。
A子さん子供たちにたかられる
そんなわけで、ケチなホストファミリー夫婦の子供たちは、いつも腹ペコです。お金を持っている大人のA子さんにたかりにきました。A子さんが自分で買ったお菓子などを欲しがったのです。
ホームステイ代をきちんと払っているA子さんにとっては、負のパラレルです。それでも、忍耐強いA子さんは我慢していました。
遠足に持っていくお弁当にパンが1個だけだった
ある日、A子さんが派遣されている小学校で遠足があり、A子さんはお弁当を持っていかなければなりませんでした。その旨をホストマザーに伝えると、彼女が用意してくれたお弁当はコッペパン1個だけでした。
ホストファミリーのケチっぷり発覚、ホームステイ先を替える
このことがきっかけで、A子さんのホストファミリーのケチっぷりが発覚することになりました。A子さんは遠足で派遣先の小学校の校長先生に、コッペパン1個だけのお弁当について聞かれたのです。
A子さんは、今までのホストファミリーから与えられた貧相な食事の話を校長先生に話しました。非常識なホストファミリーに驚いた校長先生は、A子さんにすぐホームステイ先を引き払い、自分の家に滞在するように勧めてくれたのでした。
ホームステイ先を替えたその後
校長先生のお宅にホームステイすることになったA子さんは、ホストファミリーと同じ食事をするようになりました。きちんと栄養のある食事を提供してもらえるようになったのです。
ホストファミリーがケチでいやな思いもしましたが、ホストファミリーを替えられたA子さんは、ついていますね。まして、インターンシップ期間中の早い時期に、自分でホームステイ先を探す必要もなく、よいホストファミリーに受け入れてもらえたのは、本当にラッキーでした。
以上、ニュージーランドにホームステイしていたA子さんのケチなホームステイ先の体験談でした。「 世界のホストファミリーのケチっぷり5選|ケチなホストファミリーへの対策とは 」では、世界のケチなホストファミリーのお話を集めてみました。よろしければ、ご一読ください。