ニュージーランド在住20年のあどぼうずです。ふたりの息子はニュージーランド国内の男子高校寮に入っています。
今年から次男も高校寮に入ったので、うちでは、いつも夫とわたしのふたりだけの生活です。洗濯ものも食器洗いも少なく、更年期&アラカン夫婦の食事作りも手抜きで、楽ちん生活を満喫しています。
が、しかし、その楽ちん生活も息子たちが帰省してくると、一転して、うちの中がヒドイことになります。
今回は、高校寮に入っている息子たちが帰省してくると、うちの中がどうしてヒドクなるのかをお話していきます。
荷物を全部持って帰ってくる
ニュージーランドの学校は4学期制です。学期ごとのあいだに、秋休み、冬休み、春休み、夏休みがあります。
1年間単位で高校寮に入寮するわけだから、年度末以外は息子たちの荷物は寮に置きっぱなしでいいのかと、わたしは思っていたのです。
ですが、休みごとに帰省する高校寮生は、寮に持っていった自分の荷物を全部家に持って帰ってこなけらばなりません。個人差はあるでしょうが、ものすごい量になります。うちは2人分なので、なおさらです。
息子たちの帰省中は、息子たちの荷物の置き場所がなくて、うちの中がヒドイことになっています。
学校の休みごとに寮生が荷物を全部いえに持って帰らなければならない理由
学校の休みごとに寮生が荷物を全部いえに持って帰らなければならないのには、理由があったのです。
休みの期間中に寮を団体に貸し出す
学校の休み中に、高校寮は宿泊施設としてスポーツ団体などに安価で貸し出されます。
- 別の地域から遠征や大会にきた高校のスポーツ団体
- 有名アーティストのコンサートを見にきた観客たち
学校が休みの期間中に、高校寮を宿泊施設として貸し出すことによって、高校寮運営のための資金作りをするわけです。
高校寮の大そうじ
学校の休み中に、高校寮では大そうじがおこなわれます。むさくるしい男子が140人もいる高校寮です。寮生の荷物がなければ、清掃スタッフのみなさんも、そうじがはかどりますよね。
息子の荷物がさばるものトップ3
息子たちの持って帰ってくる荷物の中で、いえに置いておくとかさばるものトップ3を紹介します。
がさばるもの1位:ベッドマットレス
がさばるものトップ1は、なんといってもベッドマットレスです。置き場所に困ります。
高校寮ではベッド用のマットレスを寮生に支給してくれます。ですが、使いまわしていくうちにスプリングが悪くなったりして、快適に寝られなくなる寮生もいます。
そんなわけで、うちの息子たちは薄い形状記憶マットレスを、寮のマットレスの上に敷いて寝ています。
がさばるもの2位:靴
がさばるもの2位は、靴類です。
- 学校の靴
- スポーツ用アウトドアシューズ
- スポーツ用インドアシューズ
- サッカースパイクシューズ
- カジュアルシューズ
など、いろいろあります。おまけに、長男はくつ好きです。
がさばるもの3位:タオル、布団、リネン類
がさばるもの3位は、タオル、布団、リネン類です。
息子たちはバスタオルを3枚ずつ、リネン類を2組ずつ高校寮に持っていっています。それと、毛布と上掛け布団1組ずつです。それを持って帰ってくるわけです。
わたしの収納下手もありますが、息子たちの帰省中は、置き場所がなくて、ものが家じゅうに散乱しています。
バスタオルを使いすぎ
ドラえもんのしずかちゃんなみに、息子たちはお風呂が大好きです。ニュージーランドなので、お風呂というより、シャワーです。息子たちは帰省すると、一日に、2,3回ずつシャワーを浴びます。
そして、1回ずつタオルを変えるんです。なんど言っても、使ったタオルは、自分の部屋、お風呂場、廊下、居間に投げ捨て。
もう、わたしはいったい息子たちにどういった教育をしてきたのでしょう。とにかく、息子の帰省中は、タオルの使用量が半端じゃないです。
息子たちが帰省中は、いえにあるバスタオルを半分以上隠しているよ…
ガス代が高くなる
息子たちのシャワー使用、大量タオルの洗濯にともない、息子たちの帰省中は、お湯を沸かすガス代が一気に跳ね上がります。
うるさい
息子はうちでシャワーを浴びるときに、ものすごい音量で音楽を聴きます。うるさいです。さすがに、壁がビリビリ振動したときは、注意しました。
わが家は、田舎にある一軒家で、まわりに隣家がありません。それでも、村中に聞こえるんじゃないかと思うくらいの大音量で音楽をかけています。
こってり系の食事が増える
息子たちが寮生活をしているときは、うちではわたしと主人の2人暮らしです。アラフィフ&アラカンのしなびた夫婦の食事は、さっぱり系、野菜や豆類中心です。
それが、息子たちが帰省してくると、食生活ががらりと変わり、肉類中心になります。夕食を作るとき、とりあえず肉だけ焼いておけば、息子たちはハッピーです。
ちなみに余談になりますが、ニュージーランドの田舎に暮らす男性は、肉だけあればいいという人が多いです。
バーベキューをするとします。ふつうはソーセージを焼いて、食パンにはさんでホットドッグにして食べますよね。ニュージーランドでは、食パンもいらない、ソーセージだけ食べてる男子がけっこういます。
高校寮に帰るときに、また荷造り
息子たちが持って帰ってきた荷物を、
- 洗濯して、たたんで、仕分けして…
- 布団類を干したり…
- 制服をクリーニング屋に持っていったり…
- 衣類の名札を書き直したり…
高校寮に戻るときに、それらを荷造りして、また車に積んで高校寮に持っていくわけです。
こんなことを、年に4,5回しています。
帰省中の息子たちに長期で会えるのは嬉しいけれど
帰省中の息子たちに長期で会えるのは嬉しいけれど、息子たちが高校寮に戻ると別の嬉しさがこみあげてきます。
- うちの中はスッキリ
- 静か
- ガス代は減る
- 野菜中心のさっぱり食事
と、アラフィフ&アラカン夫婦の静かな生活に戻れるわけです。
以上、ニュージーランドの高校寮から息子が帰省すると、うちがヒドイことになるというお話でした。