【お金英語】ニュージーランドから海外オンラインショッピングで個人輸入した時の関税【2020年版】

ニュージーランド在住20年のあどぽうず(oyatsu_time_nz)です。

ニュージーランドにお住まいの方、留学中の方、または長期滞在している方、ニュージーランドから海外のオンラインショッピングを利用して、個人輸入したいと思ったことはありませんか。

しかし、海外オンラインショッピングで買った商品をニュージーランドに発送してもらう場合、ニュージーランドの関税や、その他の税について把握していないと、痛い目にあいます。わたしは、痛い目にあったことがります。

今回は、ニュージーランドから海外オンラインショッピングをして個人輸入したときにかかる関税についてのお話です。

国内オンラインショッピング後進国のニュージーランド

国内オンラインショッピングに関していえば、ニュージーランドは超後進国です。とくに、メンズファッションの国内オンラインショッピングは、最悪です。サイトが少ないうえに、品ぞろえも悪いんです。

ですが、さすが英語圏！ニュージーランドでは高校生なんかでも、ガンガン海外のオンラインショッピングを利用して個人輸入しています。

うちの自称オシャレさんの長男も、メンズウェアを、

自分のクレジットカードで、
海外オンラインショッピングで個人輸入し、
商品を高校寮に送り届けてもらう。

なんていう、離れ業をやっています。

2019年12月1日より海外オンラインショッピングにかかる関税が改正された

2019年12月1日より、ニュージーランドでは個人輸入で使う海外オンラインショッピングにかかる関税が改正されました。

関税システム改正後のポイントは3点

①商品代と送料の合計がNZ1,000ドルまでは、ニュージーランドの税関で免税される。
②海外の購入先のオンラインショップから、消費税が請求される。
③商品代と送料の合計がNZ1,000ドルを超えたときの関税は？

今までのニュージーランドの関税徴収システムは、かなり複雑でした。海外オンラインショッピングの利用者が増えるにつれて、関税局は、いちいち計算するの面倒くさくなっちゃったんじゃないかなーと、わたしはにらんでいます。

①料金がNZ1,000ドルまでは免税

関税システム改正後のポイントの1つ目です。

Ⓐ海外のオンラインショッピングを利用して、
Ⓑ個人輸入をした場合、
Ⓒ商品代と送料の合計がNZ1,000ドルまでは、
Ⓓニュージーランドの税関では免税。

From 1 December 2019 overseas suppliers may charge GST on items sent to NZ consumers that are valued at NZ$1000 or less. 　
New Zealand Customs Serviceのサイトより

１つずつ説明していきます。

Ⓐ海外のオンラインショッピングを利用

海外のオンラインショッピングというのは、ニュージーランドから見ての海外（日本とかアメリカとか）のオンラインショップで買い物をするときのことです。

Ⓑ個人輸入をした場合

個人輸入として、海外オンラインショッピングを使う場合です。ビジネスとしての輸入ではないということです。

Ⓒ商品代と送料の合計がNZ1,000ドルまで

海外オンラインショッピングで購入した商品の代金、送料、消費税などの手数料の合計が、NZドルに換算して1000ドルまでという意味です。

あどぽうず

いろんな海外オンラインショッピングで、1000ドル未満の買い物をして関税を払わないとかいう、ズルはできないよ。

同じ時期に、複数店の海外オンラインショッピングで1000ドル未満の買い物をした場合、ニュージーランドの税関は、それらの代金を合算して関税を割り出すかもしれません。

Please be aware that if two or more packages arrive for you at the same time, Customs may combine them as one import for the calculation of duty.
New Zealand Customs Serviceのサイトより

Ⓓニュージーランドの税関では免税

海外オンラインショッピングで購入した商品がニュージーランド国内に送られてきたときに、ニュージーランドの税関で関税を請求されないということです。（1000ドルまでのときの場合）

We do not collect any duty, fees or GST unless the value of your item/shipment is over $1000. This doesn’t apply to alcohol or tobacco.
New Zealand Customs Serviceのサイトより

あどぽうず

あっ、でもお酒とたばこは例外ね！

②海外の購入先のオンラインショップから消費税が請求される

えっ、じゃあ1000ドルまでのオンラインショッピングなら、海外での買い物は無税なの？と思いますよね。

そこで、関税システム改正後のポイントの2つ目です。海外の購入先のオンラインショップから消費税が請求されます。

The overseas supplier will indicate on your receipt and your shipping information that GST has been collected.
New Zealand Customs Serviceのサイトより

【実例】海外オンラインショップから消費税が請求

ちょうど最近、長男が海外オンラインショッピングを利用したので、実例を挙げてみますね。

ニュージーランドからアメリカのオンラインショップで、バックパックを購入しました。

あどぽうず

ベイプ（ア・ベイシング・エイプ）の商品はNZでは、入手困難なんだよ…

（商品代金）NZ$224.83
（消費税 / Estimated Sales Tax）NZ$33.72（$224.83 x NZの消費税15%）
（合計）NZ$258.56

上のスクショをご覧のとおり、商品代金プラス消費税が合計金額となっています。

あどぽうず

ニュージーランドの消費税15%をアメリカのオンラインショップに払うっていうのもなんだか変な気がするな。 2国間協定の租税措置とかなんとかいうらしい…

③商品代と送料の合計がNZ1,000ドルを超えたとき

では、個人輸入で海外オンラインショッピングで購入した商品と送料などの手数料の合計がNZ1,000ドルを超えたとき、関税はどうなるのでしょう。

If your goods are valued at NZ$1000 or more, you will need a client code and there will also be an Import Entry Transaction Tee (IETF) and MPI Biosecurity System Entry Levy (BSEL).
New Zealand Customs Serviceのサイトより

ポイントが2つあります。